ワクチン接種について
ワンちゃんは、伝染病予防のためワクチン接種を行っても時間の経過とともに抗体が消滅しています。
病気の種類によっても異なってきますが、予防効果の持続する期間は1年間と言われているので、年1回のペースで定期的に接種するのが一般的ではあります。
ただし、アメリカでは3年に1回のワクチン接種が一般的であり、どちらが正しいとは言えないが現状です。
したがって、動物病院の先生と相談して接種していくのが適切であると思われます。
また、子犬の場合は、生後42~60日ごろに1回行い、その後1ヶ月後に2回目を接種します。その後、移行抗体が残っている場合があるので念のため2回目から1ヶ月後3回目を接種する場合もあります。
移行抗体とは
生後授乳によって病気の抗体を母親から受け継ぎます。これを移行抗体を呼びますが、これは生後42日~150日で消滅してしまいます。
その後は自分で抗体を作る必要があり、移行抗体が消滅しかけるタイミングでワクチンを接種するのです。
したがって、移行抗体が消滅していないときは子犬自身でまだ抗体をつくっていない可能性もあるので複数回接種することになるのです。
ワクチンの種類
1. 犬ジステンパー |
2. 犬パルボウイルス感染症 |
3. 犬アデノウイルスI型感染症(犬伝染性肝炎) |
4. 犬アデノウイルスII型感染症(犬伝染性喉頭気管炎) |
5. 犬パラインフルエンザ |
6. 犬コロナウイルス感染症 |
7. 犬レプトスピラ病黄疸出血型 |
8. 犬レプトスピラ病カニコーラ型 |
9. 犬レプトスピラ病へブドマディス |
1~5は重要なワクチンでコアワクチンとも言われています。混合ワクチンを接種する場合はコアワクチンは含まれてきます。
動物病院によっても異なってきますが、5種混合~9種混合までのワクチン接種があります。
たとえば、5種混合であれば1~5までであり、8種混合であれば1~9までとなります。
狂犬病予防接種
狂犬病に発症すると死に至るとても恐い伝染病で、人間にも伝染する代表的な病気です。
日本では1957年以降、発症例は報告されていませんが、海外では今でも発症が続いています。
狂犬病は予防ワクチンがあり、日本では生後3ヶ月以上の犬には予防接種が年1回義務化されています。
自治体などで定期的に予防接種を実施しているので必ず接種してください。
フィラリア予防接種
フィラリアと蚊が運んでくる寄生虫のことで、フィラリアに感染すると愛犬の心臓にミクロフィラリアが溜まり、血液がスムーズに循環できなくなり心臓がショック症状を引き起こしてしまいます。
予防としては、動物病院で処方される予防接種を受けるようにしましょう。
接種の時期は、蚊が出始めた約1ヶ月位が目安です。また、かかりつけの動物病院がある場合は、お知らせのハガキなどで通達してくれる病院もあるので、獣医さんと相談しながら接種していくと良いでしょう。